2008年09月29日

よく働き、よく学び、よく遊ぶ~熱砂の国ウズベキスタン(16)

よく働き、よく学び、よく遊ぶ。洋の東西を問わず。普遍の真理だ。ウズベキスタンでは、テレビゲームなど電子ゲームとは無縁の地。昭和20~30年代の日本をほうふつとさせる光景に出会った。


【写真】塗装も剥げ落ちた古ぼけた三輪車

サマルカンド郊外のコルホーズ(集団農場)。一人の少年が古びた三輪車を持ち出してきた。
5、6歳くらいか。三輪車に乗る年齢は、とっくに過ぎている。
昔は自分が使っていたが、今は弟か妹に譲ったものだろう。
カメラを向けると、日焼け顔が微笑んだ。


【写真】こちらは最新のマウンテンバイクでさっそうと…

世界遺産ブハラ旧市街。サーマーニー公園は緑豊かな公園だ。
マウンテンバイクにまたがり、得意そうな表情をみせる少年。
自転車さえ、ほとんど見かけない。マウンテンバイクは、かなり高価なのだろう。
何度も行き来し、ポーズを決めてくれた。


【写真】ブハラの遊園地。観覧車もジェットコースターもあった

サーマーニー公園には「遊園地」があった。
観覧車、回転木馬、滑り台、ブランコ…。
ジェットコースターらしき遊具も。
午前10時過ぎだったが、どれも動いてはいなかった。


【写真】強い風に乗り、空高く舞う凧を見上げるこどもたち。

ブハラ旧市街。こどもたちが広場で凧揚げに興じていた。
強い風に乗り、空高く舞う凧。四角い凧、長い足が2本。
新聞紙を切り貼りしたもののようだ。
なぜか、日本の凧とそっくりだ。

「凧揚げ、うまいね」。背の高い少年に声をかけた。
しきりに首をひねる少年。どうやら英語は通じないようだ。
コミュニケーションを断念して、一緒に空を見上げる。
時がゆっくり流れてゆく。これも旅の楽しみの一つだ。


【写真】屋外でトランプに夢中の男の子。かたわらにはお茶の用意も

6、7歳くらいの男の子2人、日陰でトランプに夢中だった。
ぼろぼろのカード。キングもクイーンもすり減っている。
しばらく眺めていたが、どんなルールか分からない。
「グッバイ」。そう声をかけると、ゲームを中断して手を振ってくれた。


【写真】バックギャモンに夢中の青年。近くの民芸品店で働いている とか

すぐそばでは、青年2人がバックギャモンに興じていた。
年季の入った木製ゲーム盤、手垢で黒光りしている。
「トランプは、こどものするものさ」。
白いタンクトップの青年は、真剣な表情でサイコロを振っていた。


【写真】高さ46メートルの「カラーン・ミナレット」。 写真の男は国際手配の容疑者か

ブハラのシンボル「カラーン・ミナレット」。怪しげな日本人旅行者と出会った。
世界中で、日本人と出会わないエリアってあるんだろうか。
気温は50度近いのに、炎天下でも平気な様子。
たぶん60歳近いと思われるが、体調を壊さねばいいが…。同朋として心配になった。

☆ウズベキスタン、なるほど・ザ・クイズ~第16回☆

首都タシケント。繁華街の歩道に写真のようなボックスがありました。幅4メートル奥行きは2メートルくらい。さあ、このボックスは何をするところでしょう(写真は一部修正してあります)。

(1)公衆トイレ
(2)キヨスク
(3)公衆電話
(4)ネットカフェ
(5)街頭シャワー
(6)携帯ショップ
(7)その他

<第15回の回答>大小さまざまな大砲の弾。岩石を磨いて、丸くしたものです。

T上司ランチ漫遊もヨロシク!!
  

Posted by T上司 at 18:00Comments(3)ウズベキスタン編

2008年09月28日

大人たちも働きます~熱砂の国ウズベキスタン(15)


もちろん、おとなたちも働いている。真夏の気温45度。炎天下で汗だくになる人もいれば、冷房もない屋内で汗をかく人もいる。観光客を相手に、生活の糧を得る人たちもいる。


【写真】精巧な金属細工。見本など見ないで、黙々と掘り進んでいる

古都ブハラ。バザールの一角で金属細工に打ち込む若者がいた。
鋭い彫刻刃を操り、金属プレートに繊細な模様を刻んでゆく。
「1日に3枚仕上げるのがやっとだね」。手も休めず答えてくれた。
それでいて、売り値は1枚1万スム(約1000円)。余りに低い評価に歎息あるのみ。


【写真】素朴な釜でナンを焼くコルホーズの若い女性

サマルカンド郊外のコルホーズ(集団農場)。ちょうどお昼時、若い女性がナンを焼いていた。
日干し煉瓦で組み上げた素朴な釜。薪の熱が容赦なく襲ってくる。
噴き出す汗を拭いながら、焼きあがったナンを手渡してくれた。
「ラフマト(ありがとう)」。ウズベク語でお礼を言うと、黒い瞳が明るく輝いた。


【写真】 手作業で細々。モスクのタイルを補修する職人たち

日干し煉瓦の上に青いタイルを貼り付けたモスク。
サマルカンドが「青の都」とたたえられる由縁だ。
でも間近でみると、タイルはぼろぼろ剥げ落ちている。
修復は手作業で細々。世界遺産を守る苦労を思い知らされた。


【写真】ブハラ旧市街のアルク城。王様の衣装をまとったウズベク人

1991年、旧ソ連から独立を果たしたウズベキスタン。
文明の十字路と呼ばれ、壮麗なモスクなど世界遺産も多い。
ヨーロッパを筆頭に、観光客は増えつつある。
そこで、観光客をターゲットにした商売も繁盛している。

ブハラ旧市街、壮大なスケールのアルク城。
王様・王女様の衣装をまとって、はいポーズ。
カメラは観光客のもの。元手入らず、2000スム(約200円)のもうけ。
なんとも楽な商売もあったものだ。


【写真】自作の伝統楽器を演奏する。有名な奏者らしい

バザールの民族楽器店には、1人3役のスーパーおじちゃんがいた。
自ら楽器を作り、自ら販売し、自ら演奏する。
プーチン・ロシア大統領に演奏を披露したことが自慢。
写真が大きく載ったロシア文字の新聞を、大事そうに見せてくれた。


【写真】カラフルな民族衣装で、さまざまな舞を披露する女性たち


【写真】小顔で長身、すらりとしたロシア系ファッションモデル

ブハラ、夜のお楽しみはディナーショーだ。
ステージは古い修道院の中庭。昼間の炎熱地獄がうそのような、涼風が吹き渡る。
民族舞踊とファッションショーの二本立て。
ユニークな構成だ。

食事とドリンクがついて一人2万スム(2000円)の豪華版。
貨幣価値を考えると、実質1万円くらいにはなりそう。
エキゾチックな顔立ちのウズベク系の踊り子さん。
すらり長身のロシア系ファッションモデル。

食事を終えて外に出ると、普段着に着替えたモデルたちがたむろしていた。
もちろん、すぐに話しかけた。彼女たちは、ほとんどが大学生。
学資稼ぎでモデルをしているという。
月光に映える白い肌、魅惑的な青い瞳。満たされた夏の夜だった。

☆ウズベキスタン、なるほど・ザ・クイズ~第15回☆

ブハラの世界遺産アルク城に、こんなモノがありました。直径5~15センチの球体。さあ、これは何でしょう。

<第14回の回答>ライオンのように見えて、実はライオン。ひねりも工夫もない出題でした。反省。

T上司ランチ漫遊もヨロシク!!>  

Posted by T上司 at 14:56Comments(0)ウズベキスタン編

2008年09月27日

いきいき…働く子どもたち~熱砂の国ウズベキスタン(14)

ウズベキスタンでは、大勢の働くこどもたちと出会った。授業が終わると、バザールや商店で家業を手伝う。義務教育を終え、絨毯工房や木彫工房で働く子どもたちも。もちろん貧しさもあるだろう。しかし、こどもたちはとことん陽気だ。きらきら輝くつぶらな瞳で、子どもたちはどんな未来を見つめているのだろうか。


【写真】乾燥フルーツを売っていた少年。英語が分かった


【写真】ナッツ売り場のこどもたち。みんな働き者だ

サマルカンドで一番の規模を誇るシヤブ・バザール。
米や小麦、肉に野菜、そして果物。ありとあらゆる食料品が並んでいる。
午後2時を過ぎると、売り手の主役は子どもたちに変わる。
早朝から働いた親たちとバトンタッチするのだ。

「君は何歳なの?」。乾燥フルーツを売っていた、小柄な少年に英語で尋ねた。
「10歳だよ。これ、食べてみて」。
片言ながら、英語で答えが返ってきた。
少年が手渡してくれたのはアンズだった。

そのままガブリ。酸味とともに、野性的な甘みが広がる。
「おいしい」。英語で返すと、少年はニッコリ。
乾燥アンズは10個で100スム(約10円)。
値切りもせず、少年の言い値で購入した。


【写真】サンプルを見ながら黙々と絨毯を織る少女


【写真】幅1メートルを超えるものは2人が息を合わせて織り進む

世界遺産に指定されているブハラ旧市街。
あてもなく歩いていると、古びた絨毯工房が目に入った。
入り口そばの椅子に、おじいさんが腰をかけていた。
「入っていいかい」。身振り手振りで尋ねた。

おじいさんは、しわくちゃな顔一杯に微笑みを浮かべ、ドアを開けてくれた。
働いているのは若い女性ばかり。みんな10代のようだ。
突然の闖(ちん)入者に脇目もふらず、真剣な表情で織り機に向かっている。
多彩な色使い、模様は複雑だ。神経の集中を求められる作業だ。

小さいものは1人で、大きいものは2人並んで織り上げてゆく。
「サローム(こんにちは)。写真を撮りながら、ウズベク語で声を掛けた。
答えはない。集中を乱され、怒っているのだろうか。
反省と悔恨、苦い思い出になった。


【写真】雑貨屋の店番をしていた少年。お兄さんと一緒に記念撮影

ブハラ下町。小さな商店が、びっしり軒を連ねている。
駄菓子屋さんで店番をしていたのは、6~7歳くらいの男の子だ。
しきりに話しかけてくる。ウズベク語だ。
会話が成り立たないのが、なんとももどかしい。


【写真】 真剣にノミを振るう少年。白いキャップの容器が瞬間接着剤

首都タシケントの木彫工房。
少年4人が大きなテーブルに取り組んでいた。
見本も図面もない。
どうやって一つの作品に仕上げて行くのだろうか。

「失敗することはないの?」
絨毯工房での悔恨もどこ吹く風、意地悪な質問を投げかけた。
オレンジ色のTシャツを着た少年は、白いボトルを手に取った。
それは木工用の瞬間接着剤。つぶらな瞳がいたずらっぽく笑っていた。

☆ウズベキスタン、なるほど・ザ・クイズ~第14回☆

「青の都」サマルカンドの霊廟にいた動物です。さあ、この動物はなんでしょう。名推理、お待ちしています。

<第13回の回答>お布施を入れるボックスでした。
  

Posted by T上司 at 20:20Comments(3)ウズベキスタン編

2008年09月23日

陽気な女子大生に嫉妬した~熱砂の国ウズベキスタン(13)

無邪気な子どもたちとの出会いは清清しい。
でも、フィーリングがピッタリあったのは女子大生たちだ。
陽気で明るい彼女たち、流暢な英語で質問攻め。
たじたじになりながらも、心ゆくまで触れ合いを楽しんだ。


【写真】出番を待つ女子大生。みんな陽気にポーズを決めてくれた

古都ブハラ、金曜日の午後。
緑に包まれた文教地区を歩いていると、軽快な音楽が響いてきた。
心うきうき、ついつい小走りに…。ちっちゃなグラウンドがあった。
若い女性たちが勢ぞろい。お揃いのコスチュームを身にまとっている。


【写真】陽気な女子大生たち。青い服の女性はハングルがしゃべれた

木陰に腰を下ろしていた、普段着の女性たちに声を掛けた。
「私たちは女子大生です」。きれいな英語が帰ってきた。
1年に1度の大学対抗ダンス大会。
彼女たちは出番を終えて、くつろいでいたのだ。

「日本はどんな国なの?」「日本に行ってみたいなあ」「どんな仕事してるんですか?」
若さの特権なのか、物怖じとは無縁のようだ。
「これから日本に行かないかい」。照れながら答えると、「行きたい」「行きたい」大コール。
そのバイタリティーに、嫉妬心さえ覚えてしまった。


【写真】職場に戻るOLたち。健康的なお色気にくらくら

若い女性たちはおしゃれだ。
首都タシケント、お昼休みを終えて職場に戻るOLたち。
エキゾチックな顔立ち、スタイルもいい。
強い太陽もいとわぬ凛とした姿は、健康的な魅力にあふれていた。


【写真】結婚式を挙げたばかりのカップル。うらやましいなあ

古都シャフリサーブスでは、結婚式のカップルと出会った。
ずうずうしくも祝いの輪に飛び入り、シャンパンをご馳走になった。
花嫁さんの手を取って、「コングラチュレーション」。
幼な顔が恥ずかしそうに微笑んだ。


【写真】 買い物帰りのおばちゃんたち。やはりパワフルだ

どこの国でもそうだが、おばさんたちはパワフルだ。
タシケントのバザール。甲高い声が飛び交う。
たぶん値切り交渉をしているのだろう。
ヤワな日本人は、ただ立ち尽くすだけだ。


【写真】慣れているはずなのに、あまりの暑さに惰眠をむさぼる三毛猫

ウズベキスタンではペットを飼う習慣はないのだろうか。
7日間の滞在中、猫と犬は1匹ずつしか目撃しなかった。
あまりの暑さにやられたのか、日陰でぐったり。
「たま」「ポチ」と呼びかけてみたが、もちろん反応はなかった。


【写真】 ロバは働き者。しっかり長生きしろよ

だらしない猫や犬に比べ、家畜は元気だ。
コルホーズ(集団農場)のロバは1頭3役の働きぶり。
荷物の運搬、畑作り、果ては子どもたちの遊び相手。
やはりタフでないと生きてはいけない。

☆ウズベキスタン、なるほど・ザ・クイズ~第13回☆

ブハラのモスク、入り口そばにありました。高さは1・5メートルくらい、金属製のボックス。上部に10センチ×2センチ程度の穴が開けられており、丈夫な鍵がかけられていました。さあ、これはなんでしょう。

<第12回の回答>モスクにお参りするハーン(王様)が体を清めるためのものでした。
  

Posted by T上司 at 11:19Comments(4)ウズベキスタン編

2008年09月19日

こどもたちの笑顔に出会った~熱砂の国ウズベキスタン(12)

ウズベキスタンの人々はフレンドリーだ。
なぜ日本人と分かるのかは謎だが、「ヤポネ?(日本人?)」と声を掛けてくる。
ウズベキスタンの人々の多彩な顔立ちを見ていると、
この国が東西文明のはざまにあることを実感させてくれる。


【写真】中学生のサッカーチーム。みんな明るく、異邦人にも物怖じはしない


【写真】カメラを向けると、少女は恥ずかしそうにうつむいた


【写真】こちらは無邪気にポーズを決める。かわいいなあ


【写真】恥ずかしそうに両手で顔を隠す少年。あどけない笑顔が印象的だった

古都ブハラのスポーツ公園で出会ったサッカー少年たち。
午後4時過ぎ、ゲームは終わったのか、木陰でくつろいでいた。
好奇心ウズウズ、カメラを手に近づくと、質問の嵐。
「何をしている?」「名前は?」…ブロークンな英語、かなり聞き取りづらい。

「サッカー選手では、誰が好きか」
こちらもブロークンな英語でお返し。
「ベッカム」「ジダン」…。おなじみの選手の名前が挙がった。ただ一人、遠慮気味に「ナ・カ・タ…」。
身振り手振りを交え30分、振り返るといつまでも手を振ってくれていた。


【写真】コルホーズの子どもたち。見知らぬ異邦人を遠巻きに見守っていた

サマルカンド郊外のコルホーズ(集団農場)。
牛たちはのんびり草をはみ、子どもたちは無邪気に走り回っている。
「サローム」(こんにちは)。ウズベク語で話しかけた。
返事はない。不安げな表情で、遠巻きに見つめているだけだ。

好奇心の強い子どもは、どこにもいるものだ。
一人の少年が、はにかみながら手を差し伸べてきた。
朝食の残りなのか、ひとかけらのナン。
固くて固くて、食べるのに苦労したが、素朴な味わいが新鮮だった。


【写真】おじいちゃんと自慢の孫。くりくりっとした目が可愛い


【写真】恥ずかしがりながらも、カメラに収まった兄弟


【写真】 食堂にいた2人の中学生。屋外のテーブルでポーズを決める

ブハラのバザール。スザニ(伝統刺繍)売りのおじさんが、赤ちゃんを抱きかかえて来た。
英語は通じない。言葉の壁がなんとももどかしい。
「孫の写真を撮ってほしい」。たぶん、そう言いたいのだろう。
デジカメのモニターを見せると、照れながらもニッコリ。

お揃いの服を着て、母親とともにカメラに収まる兄弟。
タシケント郊外の食堂で出会った兄弟は、はさみを手にポーズを決める。
さわやかな出会い、言葉の壁を超えるふれあい。
旅の醍醐味をかみしめながら、さらなる彷徨を続けた。

<注>人物写真は原則、被写体の許可を得て撮影したものです。

☆ウズベキスタン、なるほど・ザ・クイズ~第12回☆

サマルカンドのグリ・アムール廟の前庭に、こんなものがありました。大理石で、直径2メールくらい。さて、これはなんでしょう。名推理、お待ちしています。

<第11回の回答>正解は(2)でっかいコーランを置く台-でした。大きくて重いコーラン、どうやってめくっていたのでしょうか。
  

Posted by T上司 at 13:04Comments(0)ウズベキスタン編

2008年09月15日

ないない尽くしのトイレ事情~熱砂の国ウズベキスタン(11)

大いに飲んで、大いに食べて…。
それで300円足らず。日本人旅行者には天国、天国。
でも、浮かれてばかりはいられない。
飲んで食べれば、必然の生理現象が始まる。

トイレ事情はよくない、というか極めて悪い。
宿泊した四、五つ星ホテルは、もちろん水洗トイレ。
紙もあるし、水も流れる。掃除も行き届いている。
だが、一歩ホテルを出ると…。


【写真】トイレの男女マーク。さすが五つ星ホテル、男女とも正装していた

まずトイレそのものが見当たらない。
ウロウロ、きょろきょろ。トイレが見つかっても安心してはいけない。
水洗なんて望むべくもない、もちろん紙はない。
それに汚い、臭い…のないない尽くし。

トイレは屋内、それが日本の常識だ。
ウズベキスタンの飲食店では、それは稀有なことだ。
飲食店から外に出て、ぐるりと裏に回る。
アンモニア臭をたどって行くと、そこにトイレがある。


【写真】ホテル以外では最上のトイレ。ぬるいが一応、お湯も出た

タシケントのロシア料理店にあったトイレだ。
紙はないが、手動式水洗装置がある。
それが右側にある金属のホースだ。
お尻だけでなく、便器もこれで洗い流すのだ。

この国のトイレには金隠しがない。
どちらを向いて用を足せばいいのか戸惑ってしまう。
現地の人に聞くと、穴のあるほうが前だとのこと。
でも「大」は、どうやって洗浄すればいいのだろうか。



【写真上】紙は備えられていないが、まあ許容範囲内のトイレ
【写真下】こちらも紙なし。臭いがかなりきつかった


写真上は韓国料理店、同下は民族料理店のトイレだ。
いずれも使用した紙はダストボックスに入れる。
フタがないので汚れが丸見え。臭いとあわせ、気分が悪くなりそう。
用を済ませ、はたと当惑。どうやって後始末をすればいいのだろうか。


【写真】汲み取り式トイレ。前後も不明だし、なぜか幅が狭い。気をつけないととんだことに…

郊外のレストランで遭遇した、いわゆるポットントイレ(つまり汲み取り式)。
日本でも昭和40年代まではおなじみのスタイル。
もちろん、たまった糞尿は農作物の肥料となる。
気温が高い分、臭いも酷い。



【写真上】コルホーズ(集団農場)のトイレ。前後に意味不明の丸い穴。もうたまらん!!
【写真下】コルホーズのトイレ外観。目隠しはあったがドアはない。困った!!


写真上・下のトイレは、女性には限界を超えていた。
古都ブハラ郊外のコルホーズ(集団農場)で出会ったもの。
お尻の下、わずか10センチ先に堆積物がこんもり。
ドアがないことなんて、どうでもいいことのように思えてくる。


【写真】有料公衆トイレ。ウズベキスタン語で「トイレ」って書いてあるのだろう

公衆トイレは、ほとんどない。
トイレだけに、うんよく見つかれば超ラッキー。
使用料として20~100円はかかるが、掃除は行き届いている、
ここで用を足せれば、真っ青な空のように気分も晴れやかになる。

<お断り>女性用トイレは筆者ではなく、女性同行者が撮影したものです。 

☆ウズベキスタン、なるほど・ザ・クイズ~第11回☆

サマルカンドのグリ・アムール廟に、写真のようなものがありました。直角三角形の石柱が2本、大きな石の台の上に向かい合わせに置かれていました。さて、これはなんでしょう。

①日時計
②コーランを置く台
③王の棺を安置する台
④雨水を集める施設
⑤貢物を展示する台
⑥天体の動きを観察する施設
⑦その他

<第10回の回答>正解は③1カ月かかった―です。これまで届かなかった国もあったので、1カ月でもちゃんと届いただけでも立派です。

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Posted by T上司 at 08:04Comments(2)ウズベキスタン編

2008年09月11日

水分とらなきゃ死んじゃうよ~熱砂の国ウズベキスタン(10)


【写真】昨日も、今日も、そして明日も…雲一つない真っ青な空。天気予報は全く不要

モスクの向こうに、真っ青な空が広がる。穏やかで、優しそうな色彩が印象的だ。
それが一転、恐ろしい牙をむく時がくる。気温は50度に迫る。
ウズベキスタンの夏は炎熱地獄なのだ。
水分補給を怠ると、熱中症でぶっ倒れてしまうだろう。


【写真】街角の酒屋には多種多様なビールが並ぶ。でも缶ビールは見当たらない

イスラム圏ではアルコールはご法度だ。
これまでに訪問したイラン、リビア、エジプトがそうだった。
ノンアルコールビールはあったが、これが高くて不味い。
たぶん観光客用なのだろう。

イスラム教徒が人口の8割を占めるウズベキスタン。
なぜか飲酒はOK。酒屋さんでは多種多様なビールが売られている。
「水分補給」の名目で、昼間から飲めるのはうれしい。
オープンカフェなら1本1000スム(100円)くらい。ノンベエには天国だ。


【写真】サマルカンドの露店でミネラルウォーターを買う日本人観光客

サマルカンドの繁華街。ペットボトル入りのミネラルウォーターを売る露店があった。
クーラーボックスを覗き込むと、氷は申し訳程度にしか入っていない。
わざとか偶然なのか、おばちゃんが差し出すものは生ぬるい。
強引に手を突っ込んで、よく冷えたものをゲットした。300スム(30円)だった。


【写真】やたら目に付くネッスルのミネラルウォーター。ウエストがくびれたファンタ。でかボトルのスプライトも

欧米のソフトドリンクもそろっている。
やたら目に付くのが、コカコーラやファンタ、スプライトだ。
350ミリリットルで500スム(50円)くらい。
デザインも多彩だが、缶入りは全く見かけなかった。


【写真】街頭のジューススタンド。蛇口をひねって、紙コップに注いでくれる

ブハラの街では、散水車のようなジューススタンドを目撃。
ジュースタンクに付いた蛇口をひねってカップに注ぐスタイル。
遠巻きに観察すると1杯100スム(10円)くらい。
安いけど、水道水を使っていたらヤバイ。


【写真】五つ星ホテルのコーヒー、実は「ネスカフェ」。こちらはウズベキスタン産のワイン、かなり甘口

食べて飲んだら、どうなるのか。
当たり前のことだが、生理現象が始まる。
ところが、これがウズベキスタンでは…。
連載第11回を、お楽しみに。

☆ウズベキスタン、なるほど・ザ・クイズ~第10回☆

ウズベキスタンの絵葉書です。古都ブハラから自宅宛にエアメールを投函しました。このエアメールの運命は…。

(1) 1週間以内に届いた
(2) 2週間かかった
(3) 1カ月かかった
(4) 届かなかった
(5) その他

<第9回の回答>正解は(1)遺跡撮影チケットでした。チケットさえ購入すれば、遺跡でも出土品でもなんでも撮影OK。外国人には分かりやすいシステムです。1施設でカメラ1台に付き1枚必要ですが、なぜか携帯電話のカメラはチケット不要。ウズベキスタンには、カメラ付き携帯はないのかもしれません(未確認)。

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Posted by T上司 at 12:18Comments(3)ウズベキスタン編

2008年09月08日

露・中・韓…入り乱れる食事~熱砂の国ウズベキスタン(9)

多民族国家・ウズベキスタン。食も多彩だ。
ロシア料理あり、中国料理あり…。韓国料理があるのには正直ビックリ。
悠久の歴史を刻んだ街角で、新たな発見と出会い。
食事タイムはワクワク、ドキドキの連続だった。


【写真】ハングル文字の看板を掲げた韓国料理店。たぶん店名が書かれているのだろう


おりしも、小泉首相が首都タシケント入り。
武装警官が街角で目を光らせ、厳重な警戒線も張られている。
そんな繁華街に嫌気がさし、静かな下町をぶらぶら。
何気なく曲がった四つ角に、ハングル文字の看板があった。


【写真】鉄鍋で出された豆腐チゲ。それほど辛くはなかった



【写真】無料サービスのキムチ。激辛、発酵もかなり進んでいた


ちょうどランチタイムだ。
渡りに船とドアを開く。そこはハングル会話の大洪水。
服装から判断すると、観光客ではなく、ご近所さんのようだった。
豆腐チゲもキムチもおいしい。イスラム世界では禁断のデジカルビ(豚肉カルビ)も平らげた。


【写真】中国料理店。ウズベク文字と並んで、漢字で「中国飯店」


タシケントの晩飯は、昼間に目をつけていた中華レストラン。
その名も「中国飯店」。いかにも中国風な外観が印象的だ。
自動ドアを通り抜けて、ちょっとビビってしまった。
出迎えてくれたのは、金髪のロシア系美女。しかも超ミニスカート。


【写真】春雨と蒸し鶏の炒めもの。ちょっと脂っこいのが難点だ



【写真】魚の唐揚げ。川魚なのか、あっさりとして美味だった


彼女たちは、かいがいしくサービスしてくれる。
春雨の炒め物、魚から揚げ(鱒?)、ホイコーロー。
香り高いジャスミンティーで仕上げ。
びくびくしながら支払いしたが、2人で3万スム(約3000円)で一安心。


【写真】ボルシチ風スープ。具は牛肉団子、マッシュポテト、人参、ひよこマメ


1991年まで旧ソ連邦の一員だったウズベキスタン。
旧ソ連風料理は、いたるところで食べられる。
ただしオリジナリティーはかなり失われている。
さまざま民族料理と融合しているのが特徴だ。


【写真】ピロシキ。羊ミンチと野菜入り。インドのサモサ風に三角形なのが特徴



【写真】ロシアの水餃子ペリメニ。サワークリームで食べるのが旧ソ連風だ


まずはボルシチ。本家ほど赤くはない。
ピロシキは、なぜか三角形。インドのサモサ風だ。
水餃子ペリメニ。中国風水餃子と見た目は似ている。
でも、ポン酢ではなくサワークリームをつけて食べる。中露合作といった感じだ。

食材も料理も多種多様なウズベキスタン。
安くて、おいしくて、ついつい食べ過ぎてしまいそう。
海外を旅する楽しさの一つは、食との幸運な出会いだ。
もちろん外れも多いが、それはそれで旅の貴重な思い出になる。

☆ウズベキスタン、なるほど・ザ・クイズ~第9回☆

ウズベキスタンでは、ことあるごとに写真のようなチケットが必要になります(一部修正あり)。1枚500~1000スム(50~100円)です。さあ、これは何のチケットでしょうか。

(1) 遺跡撮影チケット
(2) 乗り合いバスのチケット
(3) 地下鉄乗車券
(4) トイレ利用券
(5) ビール購入券
(6) 女性とおしゃべりできるチケット。1枚で10分間OK
(7) その他

<第8回の回答>正解は(1)郵便ポストでした。日本は赤ですが、ポストの色にもお国柄があるようです。
  

Posted by T上司 at 08:17Comments(5)ウズベキスタン編

2008年09月03日

民族料理、多彩だなあ~熱砂の国ウズベキスタン(8)

シルクロードの十字路ウズベキスタン。
西から東へ、東から西へ。
人が動けば、物も動く、文化も動く。
食文化も入り乱れ、多彩な料理が花開く

首都タシケント、古都サマルカンドやブハラ。
ぶらりぶらり街角を歩いていると、香辛料の香りが風に乗って流れてくる。
ウズベキスタンの伝統料理を食べさせてくれるレストランだ。
あまりきれいとはいえないが、とにかく安い。


【写真】ウズベキスタンの代表料理ブロフ。よく煮込まれた牛肉がうまい

主食の一つがブロフ。
肉とジャガイモ、ニンジンが入った炊き込みご飯。
でっかい具がてんこ盛り、いわば中央アジア風ピラフ。
素朴な味わいが、胃に優しい。


【写真】一見、ラーメンみたいな「ラグマン」。緑色の野菜はズッキーニ

「これって、ラーメンじゃないの?」。それが「ラグマン」。
大雑把に言うと、具だくさんの中央アジア風うどん。
コシがないので、アルデンテを過ぎたパスタみたい。
でも遠来の日本人には懐かしい味わいだ。


【写真】おなじみのシシケバブ。上側が牛肉のぶつ切り、下側はラクダ肉のミンチ

中央アジア定番の料理がシシケバブ。
肉を鉄串にさして、直火でローストしたもの。
羊、牛、鶏、ラクダ…肉も変化に富んでいる。
塩、胡椒だけのシンプルな味付けが食欲をそそる。


【写真】パプリカの千切りニンジン詰め。ちょっと脂っこいのが難点だ

7、8月はほとんど雨が降らないウズベキスタン。
秋から春の雨量も日本の30分の1くらい。
それでも野菜や果物は豊富に出回っている。
豊富な地下水をくみ上げ、かんがいに利用しているからだ、


【写真】ナスのオリーブオイル炒めトマト添え。見た目はカラフル

パプリカ、ナス、カボチャ、玉ねぎ…。野菜料理もにぎやかだ。
カラフルで食欲をそそる野菜料理が、食事のたびにテーブルに並んだ。
油がきついものもあるが、素朴さがいい。
残念ながら、料理の名前は聞き取れなかった。


【写真】直径30センチはある丸型ナン。2人でも食べきれない

イスラム系の人たちの主食はナンだ。
インド系の三角形のナンではなく、真ん丸いのが特徴。
日本でおなじみのソフトなナンじゃなく、かなり歯ごたえがある。
軟弱な日本人には、ちょっと手ごわい。


【写真】アンズやナツメヤシの種、アーモンドなどナッツ類も


【写真】 桃、リンゴ、ブドウ、バナナ…フルーツも多彩で豊富

だいたい前菜、メーン、サラダ、フルーツがつく。
それで1食1000スム(スムはウズベキスタンの通貨。1000スムは約100円)でお釣りが来る。
食のワンダーランド・ウズベキスタン。
新たな味覚を求めて、下町探索に出発だ。

☆ウズベキスタン、なるほど・ザ・クイズ~第8回☆

サマルカンドのホテル。フロントわきに、高さ1メートルくらいの金属性ボックスがありました。さて、これはなんでしょうか(写真は一部修正しています)。

(1) 郵便ポスト
(2) ホテルへのご意見ボックス
(3) 不要新聞入れ
(4) クリーニングボックス
(5) ダストボックス
(6) その他

<第7回の回答>正解はシシトウでした。太陽の恵みで大きく育つようです。
  

Posted by T上司 at 18:30Comments(5)ウズベキスタン編